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怖い話を集めるブログ

怖い、不思議、謎な話をネット上から拾ってきます。

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母親の影

私が小6の時の夏休み、薄暗い明け方のこと。
私はその日眠れずにいて、テレビをボーッと眺めていた。
すると突然、外から笛の音が聞こえてきた。

こんな朝早くになんだろうと思い外を見ると、
白い着物を着たガリガリの髪の長い女が、家の前の道を歩いていた。
女はしばらくこっちを見ていたが、また道を歩きだした。

そして私がまたテレビに目をやったその瞬間、階段をトン…トン…と上ってくる音がした。
その時私の部屋は二階で、扉が少し開いていた。
私は不気味な気配にビビリ、布団に潜って布団の隙間から様子を見ていた。

しかし、しばらくしても何も来ないので、相当ビビって、隣にある母親の寝室に逃げ込んだ。
入ったその瞬間、私は呆然とした。
その部屋は真っ暗で、奥の方で首を吊って天井からぶら下がっている、母親の影が見えた。
私は何もできず、それをしばらく眺めていた。
すると耳の奥底で、「生きてて楽しい?」という女の声がした。

母は次の日、普通に起きて仕事に行ったし、今も生きてる。
でも、母はその日から1ヵ月くらいで、20キロも痩せるという異常な痩せ方をした。

今から十年ほど前の事です。

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後女

中1の夏でした。
私の祖母の一番上の兄、泰造さんが亡くなりました。
といっても、私は泰造さんとは殆ど面識がなかったのですが
夏休みということもあり、両親と共にお葬式に出掛ける事になり、
私はそのとき初めて泰造さんの屋敷を訪れたのでした。
そこは某県の山奥、大自然に囲まれた、まさしく田舎といった場所で、
屋敷と呼ぶにふさわしい、古いながらもとても大きな家構えでした。

敷地内には鶏小屋があり、たくさんの鶏が飼育されていました。
泰造さんの娘にあたるおばさんが、売りには出せない小さな卵を
私や親戚の子供達にくれたので、大人達が集まるまでの時間、
私は子供達と一緒にその卵を使って、おままごとなどをして過ごしました。

そのうちお葬式が始まり、私は足の痺れと眠気と闘いながら
あまり面識のない泰造さんの遺影を見つめていました。
そしてお葬式も滞りなく終わり、両親や親戚のおじさんおばさん達は
ビールや寿司を囲みながら、泰造さんの思い出話や子供たちの話、
世間話などで盛り上がり、私もおじさん達にビールを注いだりと愛想をふりまきながら、
やがて田舎の涼しく心地よい風を感じる夕暮れ時となっていました。
ふと尿意を感じた私は席を立ち、ひとり便所へと向かいました。

かなりの田舎ということもあり、便所は少し変わったつくりをしていました。
扉を開くと裸電球の下、まず男用の小便器があり、そこにまた扉があります。
それを開くといわゆる、ぼっとん便所が奥にあるのです。
ですが、電気は始めの個室の裸電球しかなく、私はふたつめの扉をあけたまま、
薄暗いぼっとん便所で用を足すことになりました。


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:04:59.82 ID:XD9FtNcW0
田舎の夏の夕暮れの独特な雰囲気と、慣れない木造の便所で少し気味が悪かったのですが、
鼻歌を歌い、気を紛らわしながら用を足し、服を整えて振り返りました。

それはいました。

ひとつめの個室の裸電球の下、白い服を着て、真っ黒な長い髪を無造作に束ねた女のうしろ姿。
私は恐怖で体が痺れたようになり、厭な汗が体中から噴き出しているのを感じました。
どれぐらいの時間でしょう。長いような短いような。女の頭から目を離せずにいた私の耳に
「コォォーーーーー……」
という、かすれた音のような声のようなものが聞こえてきました。
それと同時に私は少しずつ視線を下へとおとしていきました。
私の目に飛び込んできたものは、異様に爪の長いおんなの手の甲…そして足の…指…?

こっちを向いてる……!!

うしろ姿だとおもっていた女は、まぎれもなく正面を向いていました。
髪をすべて前へ下ろし、あごのあたりでひとつに束ねていたのです。
女の顔は全く見えない…見えないけれど見える…見えない…。

「ひぃぃ…ひぃぃ…」私はガタガタ震えながら、泣いていました。
そして女はゆっくりと両手をあげ、髪を束ねている紐に手をかけようとしました…。
そのとき「ガタッ」と扉の開く音と同時に、父の姿が見えました。

グルッ

女が扉のほうへ振り返り、そこで私は気を失いました。


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:06:10.92 ID:XD9FtNcW0
目を覚ますと、私は布団に寝かされていました。両親が心配そうに私の顔を覗き込んでいました。
「変な女がおったんよ!!怖かった…怖かった…。」
また泣きそうになる私を見て、二人はうんうんと頷いていました。父はあの女の姿を見てはいないようでした。

少し落ち着きを取り戻した私に、おばさんが一冊の古びた冊子を持ってきました。
それは亡くなった泰造さんの覚え書きのようなものでした。
そのうちの黄ばんだ1ページに墨で描かれていた絵は、私が便所で見た女そのものでした。
「うちのお父さんな、こんなおそろしいもん、よう見とったみたいなんよ。

この覚え書きはお父さんが死んでしもてから見つけたんやけど、なんやいつもえらい怯えとったんやわ。
それやのに全然気付いてあげれんかった…。」
そう言っておばさんは涙ぐんでいました。

その覚え書きを見せてもらうと、泰造さんはあの女のことを後女(うしろ女?)と呼んでいたようでした。
鶏の飼育についてや森での狩りなどの覚え書きの合間合間に、後女について記してありました。
今となってはあまり覚えていませんが、最後のページにはこう書いてあったと思います。

「後女の真の面、真の背、目にしたとき我は死すか」

私は後女が振り返ったあのとき、女の後頭部を見たような気もするし、見なかったような気もします。

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包丁を研ぐ臭い

母に聞いた話なので細部がうろ覚えだったりするかもしれない。
ただし作り話ではないと思う。母は冗談は好きだがこんな嘘をつく意味がない。
規制中なので細切れ投下スマン。しかも時間かかるし。


402: 2:2012/03/28(水) 23:44:24.13 ID:b1QqyHIw0
あれは6年前のことで自分は小4だった。妹は保育園の年中組で毎日4時に母が迎えにいく。
その日は真冬で、こちらの地方は雪はほとんど降らないが、かなり寒い日だった。

保育園は家から歩いて10分くらいと近いので、午前中だけパートをやってた母は
毎日歩いて迎えに行っていた。その日もいつもとかわらず、保母さんから妹をもらい受け、
住宅街から外れた田んぼの中の近道を妹の手を引いて歩いてきたということだ。


403: 3:2012/03/28(水) 23:45:34.57 ID:b1QqyHIw0
母の話では、その道すがら妹が変なことを言い続けていたらしい。
「ねえねえお母さん、暗い道があったらまっすぐ行くとどうなるの?」
「赤い車があって女の人が下を見てるの、すると男の人が出てきて運ぼうっていうの」
「女の人もこっちに来て暗い道をいっしょにに行こうっていう」
それで、道すがらの田んぼの中に農具を置いてある掘っ立て小屋があるのを見て、
「あそこに入ろう」と言って母の手を引っ張ってきかなかったらしい。


405: 4:2012/03/28(水) 23:48:40.54 ID:b1QqyHIw0
鍵はないだろうけど、他の家の小屋だし田んぼの土に足を踏み入れるのは嫌だったので、
母は無理に手を引いて家まで連れてきたという。
今は違うけど、当時は妹はおとなしくてほとんどしゃべらないような子だったので
それも変だと思ったそうだ。そんなこんなで、近いのにその日は家まで30分ほどかかってしまった。


406: 5:2012/03/28(水) 23:49:51.81 ID:b1QqyHIw0
それで家の玄関先まで来ると、妹は手を離して走り出し、どたどたと音をたてて
保育園のお道具を持ったまま二階へ駆け上がり、当時は俺と共用だった子供部屋へ入ったらしい。

普段はそんなことをする子ではないし、手を洗わせようと思って
妹の後を追いかけ二階へ上がったが、二部屋しかない二階にはどこを探しても妹の姿はなかったそうだ。
ただ自分たちの部屋に入ると、ちょうど砥石で包丁をといでいる時と似た臭いが強くしたという。


407: 6:2012/03/28(水) 23:51:11.28 ID:b1QqyHIw0
換気がてら窓を開けて屋根の上を見たりしているところで母の携帯が鳴り、保育園から
まだお迎えに来られていませんが遅くなるのですか、という問い合わせの電話だった。
母はあっけにとられて、さっき伺ったと思いますがといっても、
今日は一度もお見えになっていませんよ、と向こうも驚いた様子だった。

そのあたりで自分が学校からあがってっきて、母といっしょに保育園に行った。
道々、母にこの話を聞かせられたが自分にはちんぷんかんぷんだった。
保育園ではいつもの妹がべそをかいて待っていた。


408: 7:2012/03/28(水) 23:52:44.04 ID:b1QqyHIw0
それから一週間後、母が妹のベッドのシーツを取り替えようとして敷布団をあげたら、
ちょうど寝た状態の妹のあごがくるあたりのマットレスに、小さな赤黒い手の跡がついていたという。
母は思わず大声で叫んで、あわててぞうきんで拭き取ったが、
そのときに包丁をとぐ臭いがまたしたそうだ。だから自分はその手の跡も見ていない

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半分よこせ

俺がまだ小学生のころの話だ。俺んちは両親が共働きで、
「鍵っこ」というか、夕方までは俺一人だった。
その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。母の帰りを待ちながらね。

玄関の鍵が開いた。ああ母親が帰ってきたんだな。そう思った俺は「お帰りなさあい」と言おうした。
声が出ない。よく考えたら身動きが取れない。金縛りにあってるんだね。
玄関からぺたぺたとスリッパの音。

うちでスリッパ履くのは母親だけだから、母親には違いないんだろうけどなんか微妙に違う。
居間のドアが開いた。お母さん?と思ったが、この角度だと首が回らず顔が見えない。
でも音はするんだ。スリッパを脱いだらしい絨毯をすり足で歩いている。ずりっ、ずりっ。
「ダイチャン。」「ダイチャン。デカケルワヨ。」
話す声の主は母親なんだが抑揚がない。

ずりっ、ずりっ。声の主はさらに近づいてきた。
もうちょっと、あと2、3歩でその正体が見えるかな、という
その時、玄関が開く音がもう一度して、「ただいまー」って母の声が聞こえたんだ。

その瞬間、金縛りは解けた。

もーワケ分かんなくって、ガクブルいいながら母親んとこに駆け寄ったよ俺は。
「なんかおかあさんだけどおかあさんじゃない人が来たー」ってさ。

そしたら母親の顔色が変わってさ。

晩飯食いながら聞いたんだけど、どうやら母親は双子だったそうなんだ。
貧しいからと母親の母方(俺のおばあちゃん)の実家に生まれてすぐ片方だけ預けられ、
のこった双子の姉は、栄養失調でなくなったそうだ。

で、さらに聞くと俺は生まれてすぐ原因不明の高熱で死ぬところだったらしいんだ。
医者も見離し(2、3箇所まわったって言ってた)、
どうしようもなく寺だか神社(スマンここ失念)に相談に行ったら、

「あなたの片割れの姉が、連れて行きたがっています」と。
俺は二人目の子供だから、私にも半分よこしなさいよ、ってことなんだろうけどさ。

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幽霊神社

俺のオカルト好きを知ってか知らずにか
あんまり仲良くもない友人Aが話しかけてきた

仲良くないどころか、そいつの彼女横取りしたから
かなり気まずい(Aにはバレてない)

A『俺、○△神社で幽霊2回見たんだ
 おまえ、近所だろ夜中の1時に絶対行くなよ』

怖がりのヤシなら、それを聞くと昼間も避けるんだが
俺はというと、行きたくて行きたくてウズウズしてた

四方を山に囲まれたような神社で
入っていくには4、50段の階段登るしかないんだが
俺は林の中を突き抜けて下る獣道にもならないルートを選んだ
勝手知った道だし、霊を隠れてみたかったから

時計を見ると、20分前
『早く来すぎたかな~』と辺りをよくみると
階段を登ってきたら着く場所の側に人影がある

『霊キタコレ~』とよーく見てみると
包丁持って隠れたAだった

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