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怖い話を集めるブログ

怖い、不思議、謎な話をネット上から拾ってきます。

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彼女を作らない理由

俺の親戚の兄ちゃん(つっても30代だけど)から聞いた話。

兄ちゃんには昔彼女がいたが、白血病になった。
兄ちゃんは頻繁にお見舞いに行ったり、美味しいもの買ってきたりして、彼女を慰めた。
彼女も喜んでいたが、悲しい事に亡くなってしまった。

しばらく抜け殻のように兄ちゃんはなっていたが、49日あたりの時、彼女が現れた。
1人で酒飲んでて、トイレから戻ってきたら、生前の姿でベッドに腰掛けていたという。
兄ちゃんは涙をボロボロ流して、会いにきてくれたか~そうかぁ~的な事を叫んだ。

彼女もニッコリと笑いながら、何かつぶやいていた。
兄ちゃんが泣きながらベッドの彼女の横に座ると、彼女は本当に天使の様にニッコリ笑いながら、
「死ねッ死ねッ死ねッ死ねッ死ねッ死ねッ死ねッ死ねッ死ねッ死ねッ」
と、呪文の様につぶやいているのが聞こえたという。
笑顔だけに心底ゾッとしたと言う。

百年の恋も冷め、翌日すぐに懇意のお寺に行った。
「これはいけませんなぁ」と住職。
お払いしてもらったら出なくなったという。

「別に浮気してたわけでもなし…もう誰も信じられなくなったなぁ」

兄ちゃんはそれ以来、女遊びはするが、彼女を作る事はしなくなったという。

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笑い女

投下していい流れなのかわからないけど。今、俺が体験してる話を。
テレビのバラエティ番組を大音量でかけてて頭痛い状態なので、誤字脱字あるかも。

先週の金曜のことなんだけど、会社の先輩の大村っていう男が死んだ。
もちろん直接現場を見たわけじゃないけど、
マンションの自室で、自分の両耳にボールペンを突き刺して死んでたらしい。

大村自身の手がペンをギュッと握り締めてたっていうんで、
警察も事件性は認めずに、すぐに自殺だって判断した。
会社の連中は、そんな大村の死に様を随分不思議がったりしていたけど、俺は特に驚きもしなかった。

それでも司法解剖っていうやつがどうしても必要らしくて、
多分、大村の身体は詳しく調べられたんだと想像してる。
わかりきってることを調べるために身体を弄り回されるなんて、ちょっと気の毒だと思う。

すぐに通夜があって、同じ課の奴らは課長を先頭に連れだって公共斎場に行ったらしいけど、
俺だけは「どうしても外せない用事がある」って課長に断って、直帰した。
周りから見たら不自然だったろうとは思うけど、
通夜なんていう、湿っぽくて皆が押し黙ってるような空間には、今は堪えられそうにないから。


255 :2/9:2008/12/27(土) 22:41:29 ID:PszTJAk/0
大村と俺とは、先輩後輩っていうこととはあまり関係なく、仲が良かった。
お互いに相手のマンションの所在地を知ってたって書けば、どの程度の仲だったかは伝わるかなと思う。
三週間くらい前のあの日も、大村が会社帰りに俺の部屋に遊びに来てた。
俺らは缶ビールを飲みながら、同僚の陰口ばかり叩いてた。

二人とも、酒を飲むときは会話だけを楽しみたいってタイプだったから、
テレビもつけてなかったし、音楽を流したりもしてなかった。
我ながら暗いとは思うけど。

そのうちに、買い溜めてあったビールが尽きた。
俺はアルコールが無くても会話が楽しければ良いと思ってたんだけど、大村はそれじゃ駄目みたいだった。
「すぐに買いに行こう」って言い出す。
渋々ながらも、大村を連れてマンションを出て、近所のスーパーに買い出しに行った。

店に入るとすぐに、大村が「おい、何だよ、あれ」ってニヤニヤしながら聞いてきた。
指さす先を見ると、ボサボサの髪を腰まで垂らした女が、買い物カゴをぶら下げて野菜を選んでた。
別に何の変哲もない、よくある光景だ。

ただ一つ変わってるとしたら、女が大声で笑ってることだけ。
レタスを手に取りながら、「いひゃっいひゃっいひゃっ」て笑ってるだけ。
それすらも、俺にしてみればやっぱり何の変哲もない、よくある光景だ。
「ああ、あれ。笑い女だよ」


256 :3/9:2008/12/27(土) 22:43:02 ID:PszTJAk/0
説明しとくと、笑い女は近所では有名な人物。
パッと見にはごく普通の若い女で、取り立ててどうこういうべき所もない。
確かに、腰まである髪は痛みきっていてボサボサだけど、そんな女、どこに行ったっていると思う。

ただ、笑い女の変わっているところは、その呼び名通りに、いつでも笑っているところ。
「いひゃっいひゃっいひゃっ」ていう、何かから空気が漏れるような、
それでいてちょっと湿った感じの独特な笑い声を撒き散らして、口の端から涎を垂らしてる。
だから皆、『笑い女』とか、レジ打ちのおばちゃんも『お笑いさん』とか呼んでる。

ただそれだけの存在だ。
キチガイ風でもあるけど、笑い声さえ気にしなければ
誰に迷惑をかけるわけでもないから、周りはあんまり気にしない。
気にしたとしても、『嫌な物を見た』ってちょっとのあいだ思うだけで、すぐに見て見ぬふりをする。

今になって思えば、その時の大村はかなり酔っていたんだと思う。
「ちょっと、からかって来るわ」とか言って、笑い女に近寄っていった。
俺も酔っていたんだと思う。何しろ、大村のことを止めようとはしなかったから。
「なぁ、おい、アンタ。何がそんなにおかしいんだよ」
大村は、ぶっきらぼうな口調で笑い女に声をかけた。

けれど、笑い女は答えない。「いひゃっいひゃっいひゃっ」て笑うばかりだ。
「おい、答えてみろって。世の中、こんなに不景気だっつーのに、何を楽しそうにしてやがんだ」
大村はそんな内容のことを言ってた。
多分、それまでは俺と一緒に陰口を叩くことで発散してたものが、酔いのせいで他人にまで向いたんだと思う。

やっぱり、笑い女は「いひゃっいひゃっいひゃっ」て笑うだけで、何も答えない。
そんなことをしばらく繰り返してから、
大村は「何だよ、こいつ、つまんね。おい、もう行こうぜ」って言って、不機嫌そうにその場から離れた。


257 :4/9:2008/12/27(土) 22:44:03 ID:PszTJAk/0
俺らは、カゴにスナック菓子とかを詰め込んでから、酒の並んだ棚に行った。
大村はすぐに缶ビールを手に取っていたけど、
俺はビールに飽き始めてたから、チューハイをじっくり選ぶことにしたんだけど、
そのうちに、大村が「うおっ」ていう叫び声を上げた。

何かと思って振り返ると、大村と笑い女が至近距離で向き合ってる。
例の「いひゃっいひゃっいひゃっ」ていう声と一緒に、女の口から大村の顔に唾が飛んでるのが見えた。
それから、大村が両手を突き出して笑い女を押し倒すまでは、一瞬だった。

笑い女はフラフラッと倒れて、ペタンと尻餅をついて、
それでも「いひゃっいひゃっいひゃっ」て笑い続けてた。
買い物客とか店員とかが遠巻きに二人を眺めてて、俺も気まずくなってきたから、
適当にチューハイを選んで、大村と一緒にそそくさと会計を済ませた。
笑い女に謝ろうかとも思ったけど、事情がよくわからないし、俺が謝るのも変な気もしてやめておいた。

何があったのか聞くと、大村が言うには、
「お前が酒選んでるの眺めてボーッとしてたら、耳元で気持ち悪い笑い声が聞こえた。
驚いて振り返ったら、すぐ目の前にあの女の顔があった」
それで、気味が悪かったから咄嗟に突き飛ばしたっていうことらしい。
それから、「よく見たらあいつ……」って何か付け加えかけたんだけど、
途中で口ごもって、最後まで聞かせてくれなかった。


258 :5/9:2008/12/27(土) 22:46:38 ID:PszTJAk/0
部屋に帰ってから、また二人で飲み始めた。
でも、大村はさっきのことでバツが悪いのか元気がなくて、
ふとした拍子に会話が途切れて、お互いに黙ってしまうようなことが多くなった。
そんな感じで会話が途切れると、大村はキョロキョロと視線を動かしたりする。

そのうちに、「何かゲームやろうぜ」って大村が言い出した。
こいつがゲームで遊びたがるなんて珍しいなーとは思いつつも、真・無双3で遊んだ。
二人ともすぐに熱中しだして、大村もいつも通りの元気な感じになってきた。

そうしてるうちに、バスがなくなるっていう時間になって、大村は帰っていった。
この時の俺は、スーパーでのことなんか完全に忘れてたと思う。

次の日から、大村の行動がおかしくなりはじめた。
まず、やたらとウォークマンで音楽を聴くようになった。
別にそれ自体はおかしなことではないけど、出勤途中に顔を合わせてこっちから声をかけても、
軽く手を上げるだけでイヤフォンを外そうとしない。

近寄ってみると、物凄い大音量で聴いてるみたいで、やたらと音漏れしてた。
ちょっと感じ悪いなと思ったけど、その時は別に何も言わないでおいた。

それが、昼休みにまで音楽を聴くようになった。
昼飯に誘おうとしても、大村はそそくさとイヤフォンをつけて、一人でどこかに行ってしまう。
挙げ句、仕事中にまでイヤフォンを外さなくなった。

さすがにこれはおかしいと思っていたら、大村よりもさらに上の先輩が大村を怒鳴りつけた。
それからは、仕事中に音楽を聴くようなことはなくなったけど、かわりに独り言を言うようになった。
しかも、「うるさい」とか「ああああああ」とか、大声で言う。周りが注意してもやめようとしない。
みんな、正直気味悪がってた。


259 :6/9:2008/12/27(土) 22:48:14 ID:PszTJAk/0
見るに見かねて、退勤してから大村を呼び出して話をすることにした。
大村は最初、俺と話すのを渋ったけど、
「賑やかなところでだったら話す」って言い出したから、ファミレスに連れ出した。

ファミレスはそこそこの混み具合で、高校生っぽいのが大声ではしゃいだりしてた。
それから、俺が「最近のお前はおかしい」って切り出すと、
大村は「自分でもわかってる」って言った上で、独りでに話し始めた。
なかなか要領を得ない話だったんだけど、大雑把にまとめるとこんな感じ↓

例のスーパーでの一件以降、ふとした拍子に、
笑い女の「いひゃっいひゃっいひゃっ」ていう笑い声が聞こえるようになった。
初めはかすかに聞こえるという程度で、空耳かとも思ってたんだけど、
丁度、背後から段々近づいてきてるような感じで、日を追う毎に笑い声は大きくなってきてる。

周りで何かの音(音楽とか人の声とか)がしているような時には、
笑い声は聞こえてこないのだけれど、ふと無音状態になると、「いひゃっいひゃっいひゃっ」が聞こえてくる。
今では、少しくらい辺りが騒がしくても、それ以上のボリュームで笑い声が聞こえてくることもある。
何より辛いのは夜中で、寝ようと思って電気を消すと、
部屋中に鳴り響くような勢いで笑い声が襲ってくるので、とてもじゃないけど、寝つくことなんてできない。

まとめるとさっぱりしてるけど、実際には話してる途中でいきなり大声を出したり、
「あいつが、あいつが」って泣きそうな声で繰り返したりするから、内容を掴むにはかなり時間がかかった。
しまいには、「あの女に呪われた」とか、「あいつ、幽霊なんじゃないか」とか言い出す始末。


260 :7/9:2008/12/27(土) 22:50:27 ID:PszTJAk/0
俺が何よりもまず思ったのは、大村は変な妄想にとりつかれてるってこと。
笑い女は幽霊なんかではないし、ただのちょっと変わった女でしかない。
その証拠に、あの日以降も俺は笑い女がスーパーで買い物をしてるとこを何度も見てる。実在する人間だ。

笑い声が独特で気味が悪いから耳に残ったっていうのと、
大村なりの罪悪感みたいなものが、妄想の原因だと思った。
大体、スーパーに出る幽霊っていうのも、何だか間抜けだと思う。
そう言って聞かせても、大村はまるでこっちの言うことを聞こうとしない。
『呪い』とか『幽霊』とか繰り返すばっかり。

俺は段々イライラしてきて、「そんなに言うなら、一緒にスーパーに行こう」って切り出した。
大村の言ってることの馬鹿馬鹿しさにも腹が立っていたし、
相手が現に実在してるただの女だって認識すれば、変な妄想もなくなるんじゃないかと思ったから。
勿論、大村は猛烈に嫌がったけれど、俺は大村を無理矢理引き摺るようにして、
レストランから出て、電車に乗って、例のスーパーに向かった。
電車の中でも大村は、ブツブツ呟いてびびってた。

やっとスーパーの前まで着いたところで、大村が「やっぱり嫌だ」って言い出した。
「絶対に中には入りたくない」って。
仕方ないから、「店の前の駐輪場から店内を覗こう」って俺が提案した。
それでも大村は「帰る」って言い出してたけど、俺は相手の肩をがっちり押さえて、逃げ出せないようにした。
ちょっとだけ弱者をいたぶるような気持ちもあったと思う。

けれど、ガラス越しに店内を眺め渡しても、笑い女はいなかった。
いつも笑い女と出くわす時間は大抵このくらいだから、
きっといるだろうと思ったのが失敗だったのかもしれない。
マズイなと思った。

ここで笑い女を見ておかないと、大村は余計に『あいつは幽霊だ』って思い込むかもしれないから。
それでももう少し待ってれば、いつものように買い物に現れるかもしれないって、俺は粘った。


261 :8/9:2008/12/27(土) 22:52:44 ID:PszTJAk/0
そのうちに、大村が両耳を塞いでガタガタ震えだした。
「聞こえるよう、聞こえるよう」って、子供が泣きじゃくってるみたいな調子で、鼻水を垂らして言う。
「やっぱ呪われたんだよう」って。

でも俺は、それが笑い女の呪いなんかで聞こえてるわけじゃないってハッキリ気づいてた。
なぜなら、「いひゃっいひゃっいひゃっ」ていう笑い声は、大村だけじゃなくて俺にも聞こえてたから。

首だけを横に向けて振り返ると、俺に肩を掴まれた大村の真後ろに笑い女が立ってた。
「いひゃっいひゃっいひゃっ」て笑いながら、涎を垂らしてる。
俺は大村が絶対に後ろを振り向かないように、肩を押さえる手に力を込めた。

ただでさえ笑い女を怖がってる大村が、こんな至近距離で当の本人と向かい合うのは絶対にまずい。
少しすると(凄まじく長い時間のように感じたけど)、
笑い女はスーパーとは逆の方向に笑いながら去っていった。

立ち去り際に、笑い女の顔が俺の方を向いた。
俺はそれまで笑い女を遠巻きに見たことは会っても、
あんな至近距離で真正面から見るのは初めてだった。

口はにんまり開かれてるのに、ボサボサの髪の中でこっちを向いてる目は全然笑ってない。
でも、怖いと思ったのはそんなことじゃなくて、笑い女の口そのものだった。
涎が唇の端で泡になってる笑い女の口には、歯がなかった。


262 :9/9:2008/12/27(土) 22:54:47 ID:PszTJAk/0
それから後、俺は随分自分勝手なことをしたと思う。
何も知らずにまだ震えてる大村を、無理矢理バスに乗せて一人で帰らせた。
もう、その時の俺にとって、大村の妄想とかはどうでも良かった。
ただただ自分が見たものの気味悪さが恐ろしくて、早く自分の部屋に帰りたいっていう一心だった。

その日以来、大村は会社に出て来なくなった。
最初はみんな(俺以外)、「あいつ、この年末にサボりかよ」とか言ってたけど、
あまりにも無断欠勤が続いたから、いくらなんでもこれはおかしいって話になった。
そのうちに、大村が死んだってことがわかったのが、先週の金曜。

今となっては、大村も気づいていたのかはわからないけど、
俺にはハッキリわかってることが一つだけある。

笑い女の「いひゃっいひゃっいひゃっ」てのは、笑い声なんかじゃない。
よく聞くと、「居た、居た、居た」って言ってる。

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舜后

11年前のダイビングの体験、日本の南方の海底の話。

わりと好評なダイビングスポットなんだけど、
そこから少し離れた地点で石棺と思われる遺物が存在しているのを見つけた。
この石棺には「舜后」って感じの文字が刻まれていた。

まあそれだけなんだけど、発見したその日から1ヶ月ほど大昔の琉球だか
台湾だか朝鮮だかの偉い人ぽい女性が夢に出るようになった。
また同じく一緒に潜った彼女も同様に女性の夢を見るようになった。

ただ俺の夢の中では女性はただジッと見ているだけなのに対して、
彼女の夢に出て来る女性は鋏で己の髪を切り、剣で己の手首を切り落とし、
迸る鮮血を髪に振りかけ、それを彼女の口に詰めむというエグいもの。
彼女の方も1ヶ月ほどで夢は見なくなったがすっかり精神を病んでしまった。

それ以来大好きだったダイビングはパッタリと止めた。
最近「禁后」という話を知ったんだけど、もしかしたらどちらかが
ルーツで繋がりがあるのかもしれないと思った。

ちなみにそれからは山のレジャーに力を入れるようになったが、こっちはこっちで怖い思いをするハメにw
どうも海底の「舜后」の文字は認識したときから霊感体質になったような気がする。

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笑う女

旅先の長野の辺りで真っ暗な峠道をおっかなびっくり走ってたら、
道路脇でほっそりした感じの女の人がギャハハハハh!!って笑ってた。
幽霊って感じより、基地外だ~!って思って必死で逃げた。
60k位で走っててフルフェイスだったのにハッキリわかるくらいの笑い声。

ゾワゾワしながら町に降りて、最初のコンビニで休憩。
そこでヤンキーっぽいあんちゃんに声かけられて、話の流れでさっきの体験を話すと、
マジあそこ出るって有名っすよww的な事を言いやがる。
勘弁してくれよ・・・って思ってたら、コンビニの道路を挟んだ向かいに女が立ってる。
俺がそれに気付くと、ぎゃはははは!!と笑い出した。

あれ、さっきの女じゃね?って思ったけど、さっき女がいた所からバイクで30分位の距離。
でも笑い声も女の感じも同じ人。
恐る恐る、話をしてたヤンキーに、さっきいたのあの女だよって教えてやったら、
そいつらキョトーンとしてて、ほらアレ!って指を指すと、
まじやべぇっすよ祓った方がいいっすよ!って逃げていった。

まじやばいの?って思ってその女を見てると、道路を渡ってこっち向かってきた。
まじこぇぇぇぇぇぇ!!ってなってコンビニに逃げる俺。
店員さんに、なんか怖い女がいるっす!って伝えるが、店員さんも???って表情。
俺しか見えてないの?まじもんなの?ってパニクってると、
その女は俺のバイクに跨がって、俺を見るとニヤっと笑ってそのままあやふやな感じに消えた。

店員さんに、この辺って出るんすか?って聞いたら、聞いた事はあるけど見た事無いな~って言ってた。
その後1時間位中で店員さんと話してたら落ち着いたので、外に出てバイク見たけど変化無し。
店員さんにお礼言って走り出したけど、半日くらいはあの笑い声が頭から離れなかったよ・・。

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放送室・みるとおかしくなる

どこの学校にも怖い話は幾つかあるものだけど、
俺の母校の小学校は、なぜか怖い話が放送室にばかり集中している。
数えきれない噂があるんだけど、中には実際に起きている出来事もあったりする。

クラスメイトが体験したのをきっかけに俺は興味を持って、
機会があれば地元の近所の人からさりげなく
「小学校の放送室」について話聞いてみたりしていた。

その中から幾つか選んで、下手だけどまとめてみた。
ややこしいけど事件ごとの↑(矢印)以下は出来事に関する補足と、噂のまとめ。
事件は全部同じ小学校の出来事。上から古い順。


303: 放送室・みるとおかしくなる2:2011/05/06(金) 22:37:34.59 ID:TYByVdbX0
【放送事件】
80年代前半の出来事。
午前10時過ぎ、2時間目の授業の最中、放送の流れるスピーカーの電源が入り、
「・・・さい。・・・なります。・・・さい。・・・なります。」
と、抑揚の無い棒読みの声で、低めの大人の女性の声で放送が流れる。

1・2年生には泣きだす児童もいたため、1,2年生の担任の先生は教室に待機。
3年生の教室に居た3年の担任の男性のA先生が、生徒を落ち着かせた後真っ先に放送室を確認に向かう。

続いて4~6年生の担任等他の先生や用務員が駆けつけ、
真っ先に駆けつけていたA先生に情況を聞くも、「放送をした者を確認できなかった」。
当時、学校にいた女性の先生は皆授業中だった。
学校では、外部の者が学校に侵入し行った悪戯として、防犯体制を強化した。

俺が小学校に入学するだいぶ前に起きた事件。
真っ先に駆けつけた3年生の担任のA先生は、
その事件の日から体調不良を理由に、仕事を休むようになっている。

他の先生たちで台替えの授業を行ってA先生の復帰を待ったけど、A先生は結局3週間ほどで退職。
3年生の生徒が手紙を書いたり連絡を取ろうとするも、連絡はつかなかった。
さらに、A先生は精神病で病院に入院しているという噂が流れる。

件の流れた謎の放送、「・・・さい。・・・なります」、はボソボソとした口調だった為、
生徒の間で、こう聞こえたー、いやいやこうだー、と様々な意見が流れたが、
一番多かった意見が、「見ないでください。おかしくなります。」


304: 放送室・みるとおかしくなる3:2011/05/06(金) 22:39:23.39 ID:TYByVdbX0
【窓ガラス破壊事件】
当時小学校5年、放送係のB君が放課後、1階放送室の校庭側に面した窓に体当たりして、
外れた窓枠と一緒に放送室に面していた校庭に落下した。
落下と同時に窓ガラスが割れてB君は切り傷を負い、入院が必要な位の大怪我。

俺が実際に小学校の生徒だった頃にあった事件。B君はクラスメイト。
入院しているB君に、俺とクラスの数人とで一緒にお見舞いに行って話を聞くと。

放課後、放送室で係の仕事をしていたら、急に放送室に女の人が現れたらしい。
髪は長め、後ろ向きで部屋の隅に立っていて、全く動かない。

B君は、驚いて放送室から逃げようとしてドアの方を振り返ったら、
今度はそのドアの前で、ドアを塞ぐように後ろ向きのままで立っていた。
意味無くここに居る訳じゃない。自分を狙っている。
と、危機感を感じたB君は、今度はドアと反対方向の窓に向かってダッシュ。

窓のカギ開けた所で、窓に女の顔の輪郭が映ったのを確認する。
つまりさっきまでと同じ後ろ向きじゃない、こちらを向いている。
ここでB君半分パニック状態になる。もう窓を開ける時間さえ惜しい。
B君は窓にそのまま体当たり。何とか放送室から抜け出せた。
というのが一連の流れだったらしい。

どんな顔だったの?という俺らの問いには、「ガラスに映ったのを見ただけだから良く分らない。」とB君。
服は?と聞くと「ボロい古い柄の布を何重にも重ねたようなもの。」
俺たちはそれを学級新聞にしようとしたが、流石に先生に怒られた。

B君は閉所恐怖症になってしまったけど、怪我が治ると転校して他の学校に復帰。
俺が放送室の女の噂集めるようになったきっかけになった出来事。


305: 放送室・みるとおかしくなる4:2011/05/06(金) 22:41:17.50 ID:TYByVdbX0
【自殺】
教頭であるC先生が夜に学校に忍び込み、放送室の直ぐ向かいにある上り階段で、
すずらんテープを束ねたものを階段の手すりに結び付けて、首を吊って自殺。
学校で契約していた警備会社の社員が発見。

【消えた魚事件】
2か月ほど、学校中の水槽から、観賞魚が1匹づつ消えていった出来事。
後に放送室の資料を保存する部屋の引き出しから大量の干からびた魚が発見される。
町内の有志の人が、事件が落ち着いた後、魚寄贈してくれている。

近年起きた出来事、この話は俺の姉(子供がそこの小学生)から聞いた。
学校中の水槽の魚が日々どんどん消えていき、ほとんど魚が居ない状態にまでなったらしい。

先生たちの間で調べて、ある一人の生徒の仕業だと判明して、その子に話を聞いたら、
放送室の隣の放送準備室(資材置き場的な部屋)に隠してあるって白状した。

その子が抜き取ったのか、それとも腐ってしまったのか、
発見された干からびた魚には目が無かった。
先生たちは、特に犯人について生徒に発表しなかった為、
どの子の仕業かはっきりとは分からないが、
ちょうどその時期に、不自然に急に転校した子供がいて、その子では?と噂されている。

さらに、どうしてこんな事をしたのか、という先生の問いに、
その子は「あれの顔をみても、こうすれば助かる」と錯乱気味に答えたとの噂もある。


306: 放送室・みるとおかしくなる5:2011/05/06(金) 22:43:13.61 ID:TYByVdbX0
~~~~~~~~~~~~~~~~
他にもいろいろな出来事や噂があるけど、
どの話もだいたいの共通点は、放送室に女がでて、「顔をみちゃいけない」。

とりあえず、犠牲になった可能性のある人の話と、助かった人の話と、
救済方法の話、という訳で選んで書いてみた。
これからも、周りに変人扱いされない範囲で、地道に情報集めて行くつもり。

正直、B君から聞いた話は、小学校の時の俺のトラウマだし、
噂にある程度一貫性があると、その放送室の女が本当にいるみたいで、怖くてしょうがなくなる時もあるけど、

なぜか【窓ガラス破壊事件】のB君の話を聞いた時からずっと興味が尽きない。
近々、「ある年度の卒業アルバムに【放送室の女】が写っている」って言われている、
その卒業アルバム(70年台のもの)を近所の人にみせてもらう予定。では失礼しました。

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