前方に目をやると、道路の脇のゴミ置き場に袋に入ったゴミが集められていた。
今日はゴミの日か。
バリバリバリ・・・
後方から大きな音が。
振り返るとゴミ収集車が作業をしていた。
ただ、よく見る「青」っぽい車ではなく、真っ黒な車だった。
僕の歩くスピードよりも少し速い謎の収集車。作業の音はじょじょに近づいてきた。
だいたい5mおきに置かれたゴミの山。
すると15m先にゴミではなく、人が数人固まって立っていた。
「あの人達はなんだろう?」
やがて、収集車は僕を追い抜いたが、ゴミの場所は素通りし、
その人が数人立った場所に車を止めると、
作業員が慣れた手付きで、その人達を収集車に放り投げた。
バリバリバリ
ギギギョィェエエエエエ
凄い音とともに車の中に巻き込まれていった。
「!」
混乱する僕に一人の作業員が声をかけた。
「オマエはいいのか?」
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